
2012年にウェストエンドのパレスシアターでやっていたとき、(当時は留学中だったので)ロンドンに行くたびに観たくて観たくてたまらなかったのですが、結局観れず仕舞いで帰国してしまったので心残りに思っていたんです。
ですが、この秋に来日公演が決定。まさかアダム・クーパー主演、ロンドンキャストの公演が東京で観れるとは思いもしませんでした!来ると知った時は、今度こそ絶対観なきゃと思いましたね。
ということで、念願叶って観に行ってきました。
アダム・クーパーは、有名なダンサーですし、『ビリー・エリオット』も観ていましたが、そこまで詳しく知っている訳ではありませんでした。でもチャンスがあれば一度は生で彼のパフォーマンスを観てみたいと思っていたので、今回見ることができて本当にラッキー。
ダンスのことは詳しくはないので細かいことはわかりませんが、ダイナミックでしなやかな動きがとても美しかったです。そこは長年バレエをやってきた人だからなんでしょうね。

ミュージカルはやはり「歌」が一番のメインというイメージが強いですが、このSingin' in the Rainでは、「ダンス」がキャラクターやストーリーを物語っていると感じました。これはきっと、アダム・クーパーだからこそなのではと思います。もちろん、肝心の歌も文句なし。ソフトでのびやかな歌声が素敵でした。
このミュージカルの最大の見せ場であり特徴の、タイトルソングである「Singin' in the Rain」の水をバシャバシャしながら踊るシーン。
トン単位の水を使って、実際に舞台に雨を降らす演出が話題となりましたが・・・これは、あのミュージカルドラマ「Glee」からインスパイアされたのだとか。
私、Gleeがウェストエンド版のを参考にしたのだと思っていたので、ちょっとびっくりでした。でも考えてみたら、Gleeのシーズン2は2010年に放送されたので、ウェストエンドで公演される前でしたね。
このGlee版の、「Singin' in the Rain」とリアーナの「Umbrella」をマッシュアップしたパフォーマンスは、私も大好きで、当時初めてこのエピソードを見た時はカッコイイ!と圧倒されました。その後もGleeの中でもベスト3に入るパフォーマンスだと常々思っていたので、なんだか嬉しいです。
ちなみに、同じエピソード内でSingin' in the Rainが大好きなシュー先生(マシュー・モリソン)が、Make 'Em Laughもカバーしています。
ミュージカル版でも、アダム・クーパーが楽しそうにバシャバシャ水を飛ばしながら、のびのびと歌い踊ってくれました。前の方の席の人がとてもうらやましかったです。
カーテンコールでは大人数でこのナンバーを踊るのですが、その際もキャストが思いっきり水を跳ね飛ばしながら踊っていて本当に楽しそうでした。

とってもハッピーになれるミュージカルでした。2年越しの思いが叶って大満足です。